3.5年にわたる前期課程の振り返り
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Published: 2022-10-11

履修とかメンタルやってたとかそういう話をしています

最後の「成績が振るわない人へ」だけでも読んでいってください

1S (2019年度)

東大に理科一類で入学。期待に満ちた大学生活もすぐ病み、だいたい課題を積んだり理解してない内容を積んだりして期末の頃には詰みって感じの状況が多かった。

  • 取った単位
    英語一列、FLOW、情報、スポ身、初ゼミ、数学必修、力学A、総合科目 (ジェンダー論)
  • 落とした単位
    数理科学基礎/基礎演習、イタリア語、熱力学、英語中級、ジェンダー論以外の総合科目
  • 感想
    それ以外はまあまあな点数だったけど、数学と力学Aをほぼ可で埋めた。前期課程最大の失態。数理科学基礎は試験をすっぽかし、数理科学基礎演習はノートでも出しそびれた(覚えてない)。
    特に数学は入試時点では得意な科目だったが、メンタル病んで何も勉強しないで試験だけ受けたところ、単位だけ来て塗り替えられない点数になってしまった。
    後にこれが大きな足枷となる。

1A (2019年度)

メンタルが本当に無理になってきて、取らないと後々きつくなるものだけ取って他全滅。授業にもあまり出られなくなった。

教員とクラスで授業出ないことを笑われるのが辛かった、頑張って大学まで来て教室前まであとちょっとまで来たのに怖くて足が動かなくて授業に出られなかったことは忘れられない。

そんな辛い中でも実験とかの出席を頑張れたのは鮎川ぱて先生 (ぱてゼミ) のおかげだった。親身になって相談を聞いてくれた。心の拠り所だった。

  • 取った単位
    英語一列、基礎物理実験、スポ身、数学必修、ぱてゼミ(主題)(、数理科学基礎補修)
  • 落とした単位
    ALESS、イタリア語、構造化学、電磁気学A、総合科目
  • 感想
    数学が可なのはSセメと同じ。他はSセメよりちょっと低かった程度。メンタルが終わってて何もかも嫌すぎて、もう何も覚えてない。

2S (2020年度)

オンライン化。やっぱりそのせいでメンタル死んでたかどうかも覚えてない。

2Sの必修とイタリア語だけ取って、それ以外の単位は何も取ってない。なんで?(おかげで助かったけど)

あと、「化学より物理のほうがまだ好き!」と思って何を血迷ったか1Aで物理実験を選んだ結果((理一必修の物理実験・化学実験では化学よりも物理のほうが課題が重く、かつ1Aよりも2Sに回せばセメスターではなくタームでの履修となるため短い。なので1Aで化学実験を履修する人が多い。ただし、半分半分になるよう抽選が入るので、物理実験を選ぶ生徒の多くは物理が単純に好きというより化学実験の抽選落ち。つまり、逆張りをしたということです。))、2020年度Sセメスターの物理実験は対面時よりも課題が多くなるという地獄が発生し、ラッキーだったのもありかろうじて生存。TLの物理実験erが本当に阿鼻叫喚だった。

  • 取った単位
    イタリア語、基礎化学実験、物性科学、生命科学、(他クラス聴講: 数理科学基礎演習)
  • 落とした単位
    熱力学、英語中級、総合科目
  • 感想
    最低限だけやるだけやった。イタリア語はそんなに振るわなかったけどそれ以外はまあまあの点数が来た。

1A 2回目 (2020年度)

降年した。叱られるのが怖くて、親や仲のいい友人を含め誰にもそのことを言えなかった。

やる気が出ないとかそういうことについて、学生相談所に相談したこともあるが、「なんでできないの?」「じゃあどうすればいいの?」「じゃあやればいいじゃん」と、非常に高圧的な人で、余計に人間を信じられなくなった。

何をするのも無理だった。誰とも会えないし外にあまり遊びにいけないのも結構辛かった気がする。本当にこの頃は何もしてなくて忘れたいのか、かなり何も覚えていない。寝て、ひたすら遊んでいた。

ただ、競技プログラミングをずっとしていた。何もすることがなかったのでひたすらやっていた気がする。

  • 取った単位
    なし
  • 落とした単位
    1Aで落とした単位の再履修全部
  • 感想
    再履修だけはまともに入れてたけど全授業出なかった。出られなかったが正しいかも

2S 2回目 (2021年度)

三鷹寮にそれまで住んでいたが、駒場の通常の在学期間しか居られないので退去する必要があり、現居に引っ越した。部屋が広くなりQoLは爆上がりした。三鷹寮許さない

何をするのも億劫で、何事も先延ばし、その先延ばしにしたもので余計に精神が圧迫されるという状況。引っ越しもそんな風にギリギリまでやれなかったがなんとか生き延びた。

三鷹寮から出ることで経済的にしんどいと家族に言われたのでバイトを始めた。引っ越しもできたしバイトもある程度できたし、今年はちょっとずつできることから頑張っていこう、と誓った。

あいも変わらず競技プログラミングとゲームをやっていたと思う。

  • 取った単位
    なし
  • 落とした単位
    1Sで落とした単位の他クラス聴講全部
  • 感想
    前セメスターと同じかな……、引っ越しとバイトだけは頑張ってた

1A 3回目 (2021年度)

「修学の状況について(通知)」が来た。留年・降年者ならお馴染み、Aセメスターに入るときにもらう書類。前年と違い、「来年進学しなきゃ在学できなくなるよ」と書いてあった。

休学・長期履修制度・留学等をしていなければ、前期課程に在学できるのは4年。進学選択は毎年夏にあるから、この1年でなんとかしなければ放校。

最後の年だし、どうせなら歯を食いしばってみよう。バイトはできたから、今度は学問ももう一度頑張ってみようと思った。

それに、教務課の方と相談することができ、様々な面で助けてもらった。具体的には、

  • イタリア語の履修について
    イタリア語の担当の先生が勉強をしていないから叱ってきて怖くて苦手だった先生だったので、その点について便宜を図ってもらった。3週目から対面になったが、なんと降年した先が男子オンリークラスだったので(2022年度からの制度変更のせい)、先生というより (先生もだけど!) クラスに馴染めないほうが無理なので変えてくださいとお願いしたところ、クラス所属はそのままで隣クラスの授業に編入してもらえることになった。史上初らしい。
  • 履修相談について
    どの単位を取る必要があるよ、等の相談に乗ってくれた。特に、自分が履修制度を勘違いしていて、1Aで落とした単位を降年後の1Aセメスターで再履修すると上限が100点で付くということを知った (そもそも上限が50点となるのは2年次で取れていない必修科目に行う「他クラス聴講」)。このときに初めて『履修の手引き』を入念に読んだ。おかげで自分なんてもう基本平均点も低いし望んだ学科 (当時は情報系とか経済系とかを考えていて、どう考えても80点は欲しかった) になんて行けないと絶望していたが、ある程度なら上げられると知る (と同時に数学を可で埋めた2年前の自分を恨む)。教務課の人にも頑張ってくださいとか言われたっけ……。「まだなんとかなる」と知ったとき本当に涙が出てきた。自分なんてもうどうにもならない、大学でなんてやっていけないと毎日鬱屈していたのが一気に晴れ上がった。頑張ろう、頑張ろう、と自分をなんとか鼓舞できた。

などなど。

イタリア語以外オンラインだったが、これくらいがちょうど良かったかもしれない、引っ越しのときはしばらく対面は少ないだろうという見込みでちょっと遠いが安い部屋にしたのであまり苦にならなかった。

(オンライン授業だと集中できなくて苦しんだが、これは期末試験直前に死ぬ気でなんとか取り返した)

それと、このときのALESSの先生がとっっっっっっっっっっても優しくて、メールでメンタル面の相談にたくさん乗ってくれた。正直、ALESSの先生がいなかったら頑張れていないと思う。ALESSも必死で先生の支援に応えられるように仕上げた。

学生相談所のその人のように嫌な人はいるけれど……「辛い」と言えば周囲の人がたくさん支えてくれて、優しい人もいて、このときはたくさんたくさんそんな優しい人に自分は囲まれていた。今もそうかもしれないけれど。

  • 取った単位
    ALESS、イタリア語、構造化学、電磁気学、英語中級、総合科目 (表象文化論、計算機プログラミング)
  • 落とした単位
    なし
  • 感想
    人生で初めてのフル単。前はたくさん取って息切れしていたから、総合科目を取り切れる程度取って他は最低限の科目に絞って頑張った。7コマだけど私にはそれくらいがちょうど良いくらいだった。
    結果、電磁気学とイタリア語だけはいい点数が来なかったけれど、他は全部優以上だった。ラッキーだった科目もあるけれど、感無量だった。

2S 3回目 (2022年度)

3回目1Aと同じく、基本平均点を上げつつ最低限だけ頑張るようにした。

前年の冬頃、自分がやりたいことは心理学なんじゃないかと気付き、今学期は心理学の概論的授業を取ってみて、面白かったらその方面に進んでみようと決心した。進振りが終わった今、結果は言うまでもないだろう。

前年の支援もあり、ある程度ひとりでこなせるようになったが、先延ばしメンタリティは相変わらずだったので学期末にはそうとう苦労した。これは間違いなく今も続く改善点……。

  • 取った単位
    熱力学、英語中級、総合科目 (ジェンダー論【人文学】、人間行動基礎論(理科生)、認知脳科学、基礎方程式とその意味、計算の理論、基礎統計)
  • 落とした単位
    なし
  • 感想
    人生二度目のフル単。正直基礎統計は何もやってないので撤退かなと思っていたら何故か単位が来てしまったのでノーカンかもしれない……(教育心理学に来て大丈夫ですか?)
    とはいえ、8コマ程度ならギリギリ耐えられることが判明。良き。
    そして最終的な基本平均点は70.17。第一志望だった文学部心理学専修にはかなり心もとない数字だったので、非常に困る。

2A (2022年度)

2Aは人生初です (小声)。

進学選択 (進振り)

自分の順位が定数を大幅に超えていたので、第一段階で文学部心理に行ける見込みはほぼゼロに近かった。順位は第一段階と第二段階の定数の合計も超えていたので、非常に悩む。非常に非常に悩む。

色々と探してみた結果、どうやら文学部社会学専修 (社学) と教育学部教育心理学コース (教心) が自分の興味に合いそうなところでかつ第一段階で行けそうなところ。

それぞれについてある程度どんな学科か調べて……最終的に社学ではなく教心に出すことにした。やっぱり社会学よりは心理学がやりたいというのと、メインの興味は基礎認知だけれど臨床分野にも興味があるということで決めた。それに第一回志望調査で一人しか出してないからワンチャンを狙った

まあ、文学部心理はもう行けなさそうだし半分諦め、あとは第二段階で天に任せようと思った。

……結果、最終的には六人が志望した中でギリギリ二位で教心への枠を勝ち取った。降年後、3周目の1A/2Sで上げた平均点が効いた。頑張った甲斐があった。内定の文字を見たときはこれが現実だとは信じられなかったよね。まさか自分が第一段階で決まるとは思いもしなかった……。

教心

めっちゃ仲いいので嬉しい。学科民が皆教育か心理のどちらか (または両方) にとても熱意があり、こちらもモチベーションが高くなる。やっぱり心理学を自分はやりたかったんだなーと痛感、教心に来てよかった。

学部の単位は心理学系の知識を広く付けられるので、公認心理師を取ってみようかなという気持ちになる。今の時点で取るかは分からないけれど、資格があるに越したことはないので。

ということで、心理学漬けの2Aになりそう。わー。

それくらいかな。

成績が振るわない人へ

……お疲れ様です。人それぞれとはいえ大変で辛いことだと思います。とはいえ、私みたいに諦めきれない、行きたい学科に行きたいけれど点数が足りない!みたいな人へアドバイスをしたいと思います。あくまで無理はしないように、自分を大切にしてくださいね。休学してしばらく休養を取るのも一つの道です。

まずは『履修の手引き』をまず読み込みましょう。ただ、なんか曖昧っぽい文章でたくさん罠が潜んでいるので詳しい周囲の人や教務課に聞きましょう。

  • 理系の履修しか知らないです。てかぶっちゃけ人文科学と社会科学の履修楽すぎでしょなんで自然科学は選択必修じゃないんですか?という点で理系必修の不自由さを恨んでますがもう終わったのでいいです……

必修で点数が望めなさそうな科目がたくさんある人へ……点数の塗り替えが効かない単位は可で取るくらいなら留年降年したほうがいいです。もちろん家庭の事情等でできない場合もあるので無理を言うつもりはないですが……進学できないと判明した時点で諦めて学年を下げることを視野に入れたほうが良いと思います。辛いことを言ってごめんね。

1Sでいっぱい落単した人へ……自主留年して再履修したほうが良いでしょう。降年して2Sに進むと他クラス聴講しかできず点数上限がきつくなります。

1Sは良いが1Aで折れた人へ……降年して再履修したほうが良いでしょう。

無論、人には人の修学なので、全然留年・降年せずに進学しても休学しても、留年・降年しても何でも良いです。大学に居続けることだけが絶対的な選択肢ではないので、大学を中退しても良いと思います。あなたの人生はあなたが決める――人によっては重い言葉かもしれませんが、私はあくまでアドバイスしかできないので。

……落単とか、留年・降年とか、とても辛いと思います。頑張ってね。頑張れなかったら頑張らないでゆっくりしましょ。

総括

選択できた人生の中では一番いいものになったかなとは思います。2年のエキストラは長かった……でも決して悪いものではなかったし、自分を探せたという点では良かったでしょう。

何もかも「普通」から外れた3年半でした。理科一類の普通、修学年数の普通、など……。割とコンテンツ力のためだけにやってる?笑とか冗談で言われるけど、本人は本気で生きた結果こうなっています。成績とか特にね……英語中級が優上・良・不可(40)・不可(19)なのは自分でも笑っちゃうけど((英語中級は追い出せるけど何度でも履修できる科目なので、不可ったら一生の傷が残ります。))。これでも頑張ってリカバリした結果です。自分えらい。

(追記: 最近でこそ降年を喜々としてネタにしていますが、これも「降年のことを言ったら笑われるor叱られる」という恐怖と2年間戦ってきた結果です。大変でした。)

後悔はちょっとだけあるけれど、でも言った通り考えうる最善なのでそれはもう気にしていません。そう、今では教育心理学コースに来て本当に本当に良かったと思っています。これから授業を受けたら変わるかな?どうであれ、今度は後悔のないように全力で教育心理学を楽しみます。

教育心理学でのこの先2年半、または何年か知らないけど、頑張ります。ゆっくり、自分のペースで。